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「蒲地呉服百貨店」を営んでいた蒲地律志は、1948年(昭和23年)に有田焼の商いをはじめ、1959年(昭和34年)に「賞美堂本店」を設立いたしました。
蒲地律志の長男である蒲地昭三は、父とともに事業の発展に励み、全国各地を巡り、有田焼の販路拡大に尽力しました。その一方では、17世紀に遠くヨーロッパまで輸出された古伊万里の里帰りに取り組み、1970年代、当時国交が樹立していない東ドイツをはじめ、ヨーロッパ各地を巡り、江戸時代に輸出された古伊万里をはじめ柿右衛門や明治伊万里など多数の名品を有田に里帰りさせました。後に全国各地で里帰りした古伊万里の展示会を開催し古伊万里ブームのきっかけを作りました。
賞美堂本店の掲げるテーマ「時代をこえて美しく」は、ここから生まれたメッセージです。
長い有田の歴史の中で、先人たちが伝え守ってきた伝統と革新の有田焼の美の世界を現代の焼物に甦らせることを目指して、1990年(平成2年)賞美堂本店がプロデュースするオリジナルブランド「其泉」(きせん)が誕生します。(製造は多くの窯元に協力依頼しています)
2010年2月には「古伊万里ワインカップ」が国土交通省・観光庁主催「魅力ある日本のおみやげコンテスト2010」にてグランプリ・金賞のダブル受賞、同年3月にはお鍋の取り皿「Cacomi」が佐賀県ユニバーサルデザイン推奨品に認定されました。


其泉ブランドを生み出した蒲地昭三は、独自のデザイン開発を始めることで「物作りも物売りも物が勝負」という言葉を業界語録に残しています。
当代の蒲地桃子は蒲地昭三の三女として生まれました。
伝統を受け継ぎながらも、女性らしい感性を取り入れた商品の開発を行っています。
さらに従来の食器に留まらず、磁器製フィギュアブランド「momoco」の立ち上げなど新しい分野にも取り組んでいます。
美しいものを素直に美しいと思える心をいつまでも大切に賞美堂本店は新しい発見にあふれた、価値ある器を身近に使って頂けますように、ご紹介してまいります。

其泉ブランド
温故知新──伝統の意匠を現代に生かす商品づくり。
それが歴史ある有田焼とともに歩む賞美堂のテーマです。
「時代をこえて美しく」を合言葉に、
後世に伝えたい価値ある商品を「其泉」ブランドとしてご紹介しています。

西欧へ旅立ち、 魅了したImariを、
今ふるさとの日常の中へ
江戸から明治にかけて、数多くの有田焼の名品が伊万里港から長崎を経由して、西欧諸国へと旅立ちました。
“Imari”と呼ばれ賞された有田焼の美しさはヨーロッパに衝撃を与え、やがて世界に名高いマイセン窯の誕生にも深く関わっていくことになるのです。古伊万里をはじめ、 柿右衛門や明治伊万里など海を越えて人々の心を魅了してきた日本の名品とは、どのようなものか。 先人たちの偉業に想いを馳せながら、賞美堂では数千点にも及ぶ品々を買い戻してまいりました。
里帰りを果たした作品は賞美堂のアートギャラリーに展示し、販売も行なっております。 現代では再現できない技による卓越した名品の数々をどうぞ心ゆくまでご鑑賞ください。